ユーロズロチに長期投資(一括投資)した場合のリターンを検証

ユーロズロチへの投資は、ローリスクでミドルリターンが得られることから密かに注目されています。

具体的には、ポーランドズロチの買いポジションと相関性(似た値動きをする)の高いユーロの売りポジションを同時に持つことで、為替変動による損失を相殺しながら、スワップだけを受け取ろうという手法です。

以下はユーロ円(上)とズロチ円(下)のチャートですが、並べてみると相関の高さが分かると思います。

ユーロ円とズロチ円のチャート比較

そんなユーロズロチにスワップ狙いで長期投資した場合、どれくらいのリターン(税引前)が得られるのかをシミュレーションしてみました。

注意事項

記載の検証結果は、記載の前提条件における検証結果であり、記載の無い検証も含めた平均的な結果を⽰すものではありません。

ここで紹介する検証結果はあくまで参考程度に留めてください。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさいますようにお願い致します。

前提条件

  • 投資元本は1,000,000円
  • 運用期間は2009年4月〜2019年3月までの10年
  • レバレッジ5倍で運用
  • スプレッド(取引コスト)は6銭
  • スワップは金利差推移(下図参照)から計算
  • EUR/PLNに合わせて、EUR/JPY売りとPLN/JPY買いのポジションを作成(※1)
  • 1万通貨分のスワップポイントが貯まったら1万通貨購入
  • 追加購入は月初に実施
ユーロズロチの金利差推移

グラフの単位は%、金利差はポーランドの政策金利からECBの政策金利を差し引いたもの

(※1)実際の取引はEUR/PLNではなく、EUR/PLNに合わせてユーロ円(EUR/JPY)の売りポジションとズロチ円(PLN/JPY)の買いポジションで行います。

具体的にはEUR/PLNが4.3なら、ユーロ円売り1万通貨、ズロチ円買い4万3000通貨、EUR/PLNが3.9なら、ユーロ円売り1万通貨、ズロチ円買い3万9000通貨のようにポジションを作っていきます。

検証結果

為替変動による損失もなく、好成績と言える内容でした。

ドローダウンは一時的に最大資産から落ち込んだ場合の下落率でマイナスが小さいほど良いです。たとえば、100万円投資して、いきなりドローダウンが来た場合、-38万2800円の含み損になることを意味しまます。

損益と保有数量の推移は以下のとおりです。

保有数量と損益の推移

  • 損益(左軸)
  • 保有数量(右軸)

1万通貨ごとの追加購入なので、頻度は少ないですが、着実に積み上がっています。追加購入したタイミングや獲得したスワップ、損益の状況は以下のとおりです。

平均取得単価:4.3104ズロチ
為替損益:81,415円
スワップ収益:1,754,680円
損益合計:1,836,095円
年平均成長率:10.987%

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まとめ

ユーロズロチの投資はレバレッジ5倍で年10.987%程度のリターンが期待できます。

国の財政状況などからつけられるポーランド国債の格付けは

  • S&P:A-
  • ムーディーズ:A2

となっています。いずれも安定的で魅力的な投資先と言えます。

S&PはAAAからA、BBBからB、CCCからCという形で表記され、さらにAAからCCCまでに+、−が付きます。

AAAが最も信用力が高く、BBBまでが投資適格と言われています。BB以下はジャンク級と呼ばれ、信用リスクが高いとされています。

ムーディーズはAaaからA、BaaからB、CaaからCという形式で表記され、さらにAa~Caaまでは1、2、3が付きます。Ba1/BB+以下はS&P同様にジャンク級、投資不適格級と呼ばれ、信用リスクが高いとされています。

ただ、なんにも考えずにスワップポイントが高いからとレバレッジをかけて投資すると大怪我をします。

安全に運用するのであれば、EUR/PLN1万通貨あたり20〜30万円くらいの資金がひとつの目安になります。必要資金やロスカットについては以下に記載しているので参考にしてみてください。

ユーロズロチの運用資金とロスカットの目安

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